冬の船 9






夏の木陰は貴重だ

夏の木陰へと来る風は

冬の女王が
海の彼方に帰る前に
あちらこちらに
隠しておいた

宝箱の蓋を少しだけ開けて
やって来た



僕は言った

遠い島

遠くて近い砂浜

そして
いつもともにいる
銀河の流れのなかで