冬の船 12
コイン投げられた
回転しながら上がり
さらに回転しながら落下
逞しい手のひらは待つ
永遠のように待つ
逞しい手のひら
コインを受ける
表だっただろうか裏だっただろうか
表なら王 裏なら馬
それとも
表なら城 裏なら詩人
だっただろうか
刻々と変化するのだ
万物は刻々と変化する
愛は
どうだっただろうか
愛は変化しなかった。
なぜなら僕は永遠を経験しているから。永遠とは、待つことだ。丘で待っている。それが永遠だ。
丘とは存在。丘は城ではない。丘は都会ではない。丘は地球ではない。丘は宇宙ではない。
丘は存在。
人間は地球に含まれている。人間は宇宙に含まれている。地球は宇宙に含まれている。
丘はどこにも含まれていない。丘はどこにも所属していない。だから丘は存在。
丘で待つ。それが永遠だ。
丘で待っていると。永遠に待っていると。わかる。
愛は永遠に来ると。わかる。
永遠に待てば、永遠に愛はやってくる。愛は去るのではない。愛は常に来るのである。